初めての始まり

偶然の出会い
チョークアートに出会ってから、約7年目になる。
自分が実際にオイルパステルを握るのは、
そこから、1年程経った頃からだった。
きっかけは、真夏の暑い日の事だった。
当時、名古屋のノリタケの森でマルシェを
定期的に開催していて、そこでは、ワークショップも
各ブースで開かれていた。
その外れた一角に不思議なブースがあった。
ブラックの板に描かれた動物。
当時、小学六年生の娘が、描いてみたいと言った。
ブースには、ちょっとダンディな男性がいた。
その方が、「今、お昼に行ってるけどすぐ戻るから」
と、言った、、という事は、、、このブースの
アーティストの方は別の方?
ファンになる
現れたその人は、まさに太陽みたいな人だった。
明るくて元気でエネルギッシュで!
娘はそこで、犬を描いた。
娘と私は、その方のファンになった。
チョークアートより先に、クリエイターのその方のファンになった。
その方は、チョークアートアーティストという
言葉には収まりきらない、、
娘と私にとっては、もっとも尊敬する、 クリエイター である。
ワークショップが開かれる場所に行っては、
娘はレッスンを受けるようになった。
私も本当は一緒にレッスンを受けたかったが、
我慢して付き添いとして、横でひたすら見ていた。
苦い経験
なぜそうしたか、、私は当時、娘にピアノを習わせていたが、
ある時彼女が一生懸命練習して、弾けるようになった曲を、
大人なく自慢気に初見で弾いてみせて
(学生の頃かじってたから…。ゆれせ、娘)
彼女のモチベーションを下げに下げた、、、
失態と言ってもいいだろう。
育児評論家の先生がいたら叱られるよね、間違いなく。
それ以来、彼女のやりたい事には、
手と口を挟まないと心に誓っていた。
ただ、この誓いをまたも、破りそうになる。
娘の描いている途中で、口出しをし始めたのだ。
分は一度も描いたことがないにも関わらず、、。
これではいけない。
私は、今後付き添いはやめて娘を一人で行かせる旨を、話した。
その方は、あっさり元気にこう言ってくれた。
「だったら、一緒にやればいい!」
この一言が、私にとっての、初めての始まり。

スポンサーリンク