着付けを習いだしたキッカケは、
母が習っていたからだった。
母は、成人式などには、
美容室に呼ばれて振袖の着付けをしていた。
私もなんとなく習って、
嫁入り修行の一つとして(昭和の人ですから)
着装師の資格を取り、
こじんまりと教えさせて頂いた時期もある。
今では、自分も着物を着る事は
ほとんどないし、
着付けをする事も全くない。
昨年、母親が無くなり、
着物をどうしようかとなった時、
私はどうしても母親が私や妹の為に
作ってくれた着物を手放せなかった。
着る機会もほとんどないし、
売るというか選択肢もあったのだが、、。
今の自宅では、物が保管できないので、
数年前に、私の為に作ってもらった
着物を一旦実家に返していた。
それをまたこちらに引き取る事にした。
一応、着物タンスがあるのだが、
パンパンになってしまった。
着物を着るくらいの
気持ちの余裕を持ちたい、と改めて思う。
せめて毎年娘と娘の友達くらいには、
浴衣を着つけている。
今は、それが精一杯。
ここ数年で浴衣のデザインも様々、
夏の浴衣姿は、風流で私は大好きだ。
先日、20代前後の若い男性が浴衣を、
着こなしていた。
浴衣のデザイン、帯、帯の結び方も粋で、
なかなか今の若者いいね、と心で
いいねボタンを押して遠目で見ていた。
よく見ると、足元は、
いわゆるごついスニーカーを履いていた。
私は、それでいいと思う。
浴衣を着る事の方が、重要だから、、。
足が痛くて下駄を履けないから、
浴衣を着ない事を選ぶくらいなら、
スニーカーを履いて浴衣を
着てくれた方がいい。
女性も浴衣にサンダルを
履いている若い子がいるが、
それでいいと思う。
そして、大人になったら、
下駄を履いて、浴衣を着て、
「本物の粋」を手に入れて欲しい。
夏の日のフットした、私の願いである。
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