幼稚園、小学校、中学校までは、
給食だった。
まだ、鯨の肉が給食で出ていた
時代の話だ。
(ちなみにメニューは鯨の竜田揚げ
未だに、同級生の間では、
この竜田揚げが美味だったか、
そうでないかの論争になる。
昭和生まれの特権!!)
この頃は、給食を食べきる事に、
重きを置かれていて、
食の細い私は、
給食の時間が憂鬱で仕方がなかった。
たまには、好きなメニューもあったが、
量の問題で食べきる事が
とにかくできなかった。
その当時の先生も給食に
対しての捉え方は、個人差があり、
優しめの先生と、給食に関してのみ、
絶対に残す事を許してくれない
先生がいた。
食べ物を粗末にしてはならない事と
作ってくれた方への感謝、、、
理屈は、わかるのだが、、、
体格や食べられる量は、
個人差があるはずなのに、
そこには、
配慮はされない時代だった。
幼稚園の頃と小学校の
低学年までは、ただ泣きながら、
長時間かけて食べていた。
時には、泣きながら先生に、
「給食を残していいですか?」
とお願いする事も、、。
小学校の低学年の頃は、
掃除が始まっても、
後ろに下げた机に挟まれるように、
泣きながら食べていた。
何とかこの苦痛の時間を
解消しなければならない、、、。
子どもながらに知恵を絞り、
私はある抜け道を発見した。
小学校のある時期から、
「食パンは残しても良いが、
おかずは残していけない」という、
ルール的なものができた。
食パンは、自宅へランチクロスに
包んで持ち帰れば良い。
当時、食パンは、
2枚か3枚出ていたから、
それだけでも食べきるには、
不可能に近いものがあった。
パサパサ感が苦手だった。
このルールは、私に光を与えた。
仮に食パンが3枚だったとして、
3枚ある食パンの一枚だけ、
柔らかい白い部分だけ食べる。
【くり抜く感じで】
一枚耳だけのパンができる。
食べてない食パンを一番下に、
くり抜いたパンを真ん中に重ね、
くり抜いて空いた部分におかずを
内緒で詰め込んで、
その上に食べてない食パンを重ねる。
パンを残すふりして、
パンとおかずを残す。
仮に、食パンが2枚だったときは底を
くりぬかず、白い部分の真ん中を
くぼみが出来る様に食べて、
後は、同じ。
ちなみに、
残せるおかずは限られるが
(汁気のないもの。)
でも、この方法を考えたとき、
私は救われた気がした。
ピンチの時は、この手で切り抜けた。
(もちろん、先生には内緒!)
中学生になり、私は、
大きな変化を迎えた。
体育会系の部活だった為か、
お腹が空いて仕方がなかったのだ。
あんなに、給食が苦痛だったのに、、、
この頃には、事前に仲の良い
給食当番の子に、自分の分だけ、
「大盛り」にしてもらうよう、
お願いするほどに、、、。
机を班にごとに並べて給食を
食べていたので、あきらかに、
私の分のおかずが「大盛り」で、
隣の席の男子に目を離したすきに、
すり替えられたことも、少なくない。
(その度に取り返したが、、。)
だから、言いたいのは、
給食が食べれない事は、
気にしなくていいよ。
って事。
今となっては、食べることは大好きで、
この食欲の秋を、どう乗り切るか
悩ましいほどである。
給食が食べれない子はどうなるか?
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