卒業おめでとう!!~後編~

晴れて?
通信制の2年生となった娘は、
時間の都合がつきやすいとの理由もあり、
アルバイトとして、重宝された。
また、仕事を覚えて収入を得る事で、
本人も自信がついたようだ。
ただ、漠然とした、不安があった。
これから、未来の事、、、。

アルバイトの大学生の先輩に、
彼女は恋をして、何もかも前向きに
順調に進んでいった日々はよかった。
ただ、その恋が敗れ、振られてしまい、
心の傷はかなり深く、私は、アルバイトを
するようお願いしたことをは、
正しかったのかと、悩んだ。

傷ついている娘に対して、
大学生の彼が、娘に対して、
こう言ったそうだ。
「〇〇大学に行ければ、女の子は
 勝ち組だよね~。」
と、、、、、。
その当時の娘には、手に届かない大学だった。
いや、この状態で、進学を目指しては
いるものの、大学に進学できるのかさえ、
学力的にも難しい渦中にいる頃だった。

この、娘に対して言われた発言に、
いやその発言自体に、
私としては、
思うところはありありだが、
この状態から、
娘は何を考えどう進むのかは、
ただ、見守るしかなった。
この先、彼女はどうなるのか、、、。

この時、彼女は彼を見返してやりたいと思った
と、後日教えてくれた。
あれだけ、中学生の頃から、
「やる気スイッチ」を探しても、見当たらず、
まさか、彼女に、「やる気スイッチ」自体が
備え付けられていないのかと、
思った程だったが、、、、。
この出来事が、「やる気スイッチ」を入れた。

「〇〇大学」に入りたい!!
その為には、通信制だけでは、
学力を上げるのに、到底難しく、
塾に行くことになる。
そして、希望の学部に必要な、
学科のみに絞って、勉強を開始した。
2年生から、3年生の春には、
貯めた、アルバイト代で、通信制の授業料を
捻出して、アルバイトを辞めた。
勉強に集中したい。と本人の希望で。

塾で、勉強を始めたが、なかなか、
結果と、自分の状況が把握できず、
また、通常の高校なら、進路指導を
受けられるべきところが、
通信制では、そこまでのケアは受けられず、
全て、自分でやらなければらない。
娘は、次第に不安に追い込まれていく。

そんな時に、ある二人の塾の先生との
出会いから、彼女は、変わっていく。
そこからは、
泣きながら、勉強していた。
食事も喉に通らないほど、
追い詰められても、勉強を辞めなかった。
眠れなくなる夜に、机に向かっていた。
この、二人の先生には、心から
感謝をしている。
そして何より、娘の頑張りには、
ただただ、すごいなぁと、
感心する気持ちしかなかった。
出来ることで、応援するしかできなかった。

そして、できるだけの準備をして、
試験当日を迎えることになる。
そして、この試験当時に、思いもよらない
事態が起きる。
明日で完結します。





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