忘れられない授業 後編~国語~

話を戻すが、国語の授業で、
『石臼の歌』を習い、その授業から、
当時の担任の先生が、
石臼は、知っているか?
とクラスメートに聞いた。
当時石臼は、私も含め、
言葉とかはみんな知っているが、
実際触ったり、ましては、
石臼を引くという体験をした
生徒はいなかった、

その当時の先生は、
当時、もうお子さんが独立されて
いらっしゃる、ベテランの女性の
先生だったが、私は、その先生が、
大好きだった。
先生が、
「確か、、、あそこにあったなぁ、、。」
とおっしゃった。
先生が、図書館の中の展示物の中に、
もしくは、家庭科室の展示物の中に、
石臼があった事を思い出された。
授業で、実際の石臼を引いてみよう
という事になった。
その授業の当日は、国語の授業だったが、
エプロンをして、家庭科室にいた。
そして、から煎りした、
大豆を先生が、準備して
持ってきて下さった。
さあ、何が始まるのか、、、
この展開だけでも、子どもたちは、
もう、ドキドキで楽しくて仕方がない。

大豆を石臼で引いた。
小学六年生の私は、驚きだった。
大豆を石臼で引いたら、
きな粉ができたからだ。
(当たり前のことですが、
 子どもは理屈だけでは、
 わからに事が、いっぱい。)
石臼を引くという表現が、
正しいのだろうが、実際は、
石臼を回すという感じかな、、、。
以外に重い、そして、石臼を回していくと
その先から、粉が、落ちてくる。
この時、大豆を引いたきな粉の味が、
びっくりするほど美味しくて、
今でも忘れられない。

そして、何巡年も経て
この小説をもう一度、
思い出す事となった。
命の大切さも、改めて、
思い起こさせてくれた。
小説の内容から、
こんな風に授業を展開させて、
心に刻んでくれた、先生に、
ただ、脱帽である。
この授業をするにあたって、
展示物の使用許可やらなんやら、
先生は、かなり見えないところで、
尽力してくださったらしい。

今は、1日も早く学校の授業が、
再開できるよう、願ってやまない。

そのために、お家にいます。

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