卒業おめでとう!!~中編~

高校を、辞めたいという娘に、
辞めてもいいと、私も覚悟を決めた。
そして三つだけ、お願いをした。
季節は、1月も終わりだったっため、
・高校一年生の最後のテストは受けて、
 できるだけの単位をとってほしい事
・次に進みたい、通信制の学校を探すこと
・通信制に変わったら、アルバイトをすること
ただ辞めても、次のことを、
考えておかないと、前には進めないと思った。
彼女は、それを受け入れてくれた。

娘は、最後の力を出し、一年生の単位をすべて
とった。
(何故かこの一年で一番良いテスト結果で)
通信制の学校も自分で探し、
一緒に説明を聞きに行った。
高校は、通信制へ転入ということで、
気が抜けるほど、
あっさりと辞めることができた。
(当時の担任の先生の配慮もあったと思う。)
最後に、娘と学校にあいさつに行き、
その帰りに、駅近くのパスタ屋さんで、
とりあえず、乾杯をした事を覚えている、
でも、その時は先が見えない、
暗いトンネルに入り込んでいくような
気持ちだった。

通信制の学校は、週に1回、数時間だけ通う
コースにしたため、彼女には、
有り余る自由な時間が手に入った。
転入にあたり、出費があったが、
それ以外の毎月の授業料だけは、娘には、
アルバイトをして、そのアルバイト代で
納めてもらうことにした。

彼女は、某イタリアンレストランで、
アルバイトを始めた。
このアルバイトは、社会勉強のためと、
授業料を納めるために、
働かなければならないという理由付けで、
私としては、外に出てほしかった。
有り余る時間を、一人で家で過ごすと
不安な気持ちがただただ、膨らむだろう。
なるべく外に出て、人とかかわってほしかった。
このアルバイトが、そこでの出会いが、
思いもよらぬ、彼女を今に導くことになる。

彼女がアルバイトをした、お店には
大学生のアルバイトの子たちが
何人もいた。
同じ、通信制から、大学生になった、
先輩に、彼女は希望をもらったようだ。
恋をして、敗れた大学生の先輩から、
スイッチを入れらたようだ。

ここからの、苦悩と快進撃は、
来週に続く。


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