母は天然ボケだから

娘が、よく友達に
私の話をするらしい。
私の口癖とか、物まねとかをして、
ウケるらしい。
一体彼女の眼には、母はどんな風に
映っているのか、、、。
娘に聞いてみた、

「母はどんな風に見えるわけ?」
「いや~、天然ボケだよね。」
「例えば、どんなエピソードで、
  天然ボケだと友達に話してるの?」
「昔、足を捻挫して、病院に連れて
  行ってくれた話は、ウケる。」
ん、、、、あっ、、、、
あれか、、、、。
あの出来事を、娘ははっきりと、
覚えていたのか、、。

遡ること、娘が小学生の時、
彼女が、公園の遊具か何かで、
遊んで、足首を痛めて帰ってきた。
痛がり方が、異常だったため、
急いで、病院に連れて
いくことにした。
だが、いつもの病院が休診日で、
時刻は夕方、とにかく近くの、
整形外科を検索して、探した。
なんと、目と鼻の先に、
新しくできた、
整形外科があったのだ。
ラッキー。

診察受付時間も
夕方ギリギリだったので、
急いで、病院のドアを開け、
目の前の受付のお姉さんに、
尋ねた。
 「娘なんですけど、
   今からよろしいですか。」
受付「お母さんではなく、
   娘、、、さんですか?」
 「はい、そうです!」
受付「娘さんでも大丈夫ですけど、
   どちらの場所ですか?」
 「足です、足。足首です。」
受付「足、、、?ですか。
   少々お待ちください。」
なんだか、違和感を感じるこのやりとり。
そして、受付のお姉さんが、戻ってきて、
受付「大変、申し訳ないのですが、
   小学生の娘さんの足首には、
   ご対応できませんので、、、、。」
「小学生で、足首だと、
  ダメなんですか。」
受付「はい。ごめんんさい。
   ピアスは開けられませんので、、、。」
「ん?、、、捻挫なんですけど。」
受付「あっ、そうでしたか。
   こちら、美容整形外科なんで、、、」
「、、、、、、、、。
  こちらこそ、すみませんでした。」
(心の声)「恥ずかしい、、、。」

この、エピソードは、
今でも、娘の心にはっきりと、
刻まれているらしい。
そして、彼女の友人に
ウケまくっているらしい、、、。

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